2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

冷血(トルーマン・カポーティ著)

読み終わった後、決して明るい気持ちとはならなかったものの、重厚なステーキをたらふく食べた後のような満腹及び満足した気分となった本書。著者の執念さえ感じられる一作。 客観性を捨てて取材対象とあえて積極的にかかわる「ニュージャーナリズム」の源流…

坊っちゃん(夏目漱石著)

言わずと知れた日本文学の名作。 明治時代に発表された小説であるものの、ユーモラスでテンポが良いため、サクサクと読める大衆小説です。 あらすじとしては、明治時代、無鉄砲でまっすぐな気性の江戸っ子(坊っちゃん)が新任の数学教師として赴任した四国…